文学フリマ東京39と、文学フリマ京都9に出店してきました。
今回が初出店。同人誌「私のこれは趣味なのか」を携えて出店してきました。
今回は初出店のことを振り返って記録しておこうと思います。
製作編
今回の同人誌は、実は2作目にあたります。
1作目は出店屋号にもなっている、「最高の三十代」という同人誌。こちらは”最高の三十代”をテーマに形式自由でつくったアンソロジー本。小説、漫画、架空書評など、様々な作品が集まるアンソロジーとなりました。こちらはすでに完売。(国会図書館に納本しましたので、気になる方はぜひ国会図書館へ)
2作目をつくるにあたって、1作目とは違う挑戦をしようということで、“文学フリマ”に出店してみることにしました。
春頃に企画を立ち上げ、5月頃に前回メンバーを中心に声かけ。新メンバーにも声をかけつつ、7月頭頃にメンバー決定。
原稿締切が8月末、そこから10月頭に表紙イラスト完成、本文組みや誤字修正などを経て11月頭頃に入稿といった流れ。だいたい半年ほどでつくった感じですね。
入稿後に文学フリマ向けに、A6フライヤーとA1、A3ポスターを作成。またブース用に備品など準備して当日を迎えました。
当日編
文学フリマ東京は、前日入りして観光。当日は近くのホテルから向かいました。本は事前に宅急便で送り、スーツケース一つに残りのもろもろを詰めて向かった。

東京でのブースの様子。
東京では驚くことに持っていった分が全部完売したため、京都までの期間に重版しました。
東京の感想は、とにかく人が多かった!ブース数もとても回りきれないほど多く、初売り子な上に盛況なこともあり、3名体制で交代しながらとはいえお客さんとしてはそこそこしか見れなかったかな。これが1〜2人体制だと全く見れなかったと思う……。

文学フリマ東京で買った本。
お目当ての本はゲットできました。憧れの方から直接買えたのはこういう機会ならではで嬉しい。さすが東京と思いました。
京都は当日入り。名古屋から新幹線で日帰りしました。こちらも本は宅急便で送った。

京都でのブースの様子。ほぼ同じ。
京都もありがたいことにかなり売れたので、帰りは持ってきていたキャリーに段ボールを乗せて持ち帰れました。
京都も三人体制で、ブースも東京に比べればだいぶ見て回ることができました。
やはり地方のカラーがあるようで、京都の町案内の本なども見かけたり、なんとなく雰囲気も京都感あるものが多いような感じがしました。

文学フリマ京都で買った本。
東京のときの反省を生かし、京都では知らない方の本をどんどん買ってみようと思い、何冊かゲットしてきました。エッセイがほとんど。
買う本で自分の趣味嗜好が顧みれるのもおもしろい機会。
初出店でしたが、ありがたいことに予想以上に売れました。東京では約70冊(在庫完売後もブースに訪れてくれた方たくさんいたので、実際はもっと伸ばせたかも……)、京都は約50冊売れました。全くの無名で、はじめての参加でこの数字はかなりよかったのではないかと思います。正直、出店前は上記の1/3も行けば御の字だなと思っていたので。
ここまでたくさんの方が手にとってくれた要因を自分なりに分析してみると、
1.タイトルがよかった
企画のこんぶトマト文庫氏が考えてくれた「私のこれは趣味なのか」というタイトルが、万人に興味を持ってもらいやすい、いいテーマだったと思う。
同氏のリサーチによると、様々な趣味についての本は数あれど、“趣味”そのものについて書かれている本はあまりなさそうだったとのこと。
趣味ってなんだろう、というのは誰もが一度くらいは考える身近なテーマで、手に取りやすい内容になったと思います。
また、エッセイで、複数人のアンソロジーである点も、手に取りやすさに繋がったかなと思います。
2.表紙がかわいい
表紙イラストはイラストレーター・河合真維さんによるもの。ぼくらの友人でもある同氏のイラストが素敵というのは、無名の書き手ばかりであるこの本を手にとってもらう大きな理由になったと思います。
かわいい表紙ということもあり、手にとってくれる方は女性が多かったように思う。表紙の雰囲気ってターゲティングに重要だなと、実際に売り子をやって、あらためて感じました。
ちなみに前作は白黒表紙だったんですが、今回カラーにしたのもよかった気がします。

こちらは宣伝用画像(東京用)。
加えてポスターやフライヤー、本文のデザインは吉村桜子さん。こちらも手にとってもらう力になったと思います。ブースの装飾はもちろん、立ち読みでぱっと見たときに本の中身がきれいにつくられているのは、「これは読めそうだ」と思ってもらう要因の一つだと思う。
実際じぶんもブース回ってるとき、立ち読みとはいっても文章そのものにゆっくり目を通すというより、どんな中身か雰囲気をみて、それで買うのを決めたりしてたので。
3.WEBカタログを載せていた
文フリ京都では売り子にも余裕が出てきて、お客さんに「どこで知りましたか?」と時々きいてみた。すると、「WEBカタログで見て」いう方がけっこういらっしゃっていた。
おそらく東京も、あれだけ多くのブースがある中で見つけてくださったのは、事前にWEBカタログをチェックして足を運んでくれた方もいたような気がする。
実際自分も買った本の多くは、事前にWEBカタログで気になりチェックしていたものだった。
文学フリマのWEBカタログを見てみると、具体的な本の紹介を記載していないブースも多かったので、やはりしっかり載せた方がいいのだなあと感じました。こんぶトマト文庫氏ありがとう。
大きくこの3点。次回の機会あれば、この3点は意識して準備したいと思うポイントでした。
あと、A5・150ページで1,000円というボリューム感もよかったのかなと思います。文学フリマとはいえ、この価格でこのボリューム感はなかなかお得感があったような気がします。
外面的な部分ばかり書いちゃいましたが、先日読み返してみて内容とってもいい本に仕上がってるな〜と一読者として思いました。
ほかの出店者みたいに作家やライターではない(劇作家はいる)のですが、演劇や音楽、デザインなど、それぞれに創作活動をやってきたメンバー。やはり地力があるというか、とても読みごたえのある文章が集まっています。
オンラインストアでも販売中です。
もうこれ以上の増刷はしないと思いますので、あとは在庫限りで終了となります。ぜひお読みいただけるとうれしいです!

余談ですが、今回無料配布のペーパーを個人でつくって配布もしてみました。内容は、本編のボーナストラックという感じの後日談。
こちらはあんまり反響はなかったな〜。ただ、A4を折って文庫本風にしたアイデアは個人的に気に入ってるので、また機会あればつくりたい。
オンラインストアはこちら。ぜひ!